特小トランシーバー
特小トランシーバーの必要性・メリット
必要性
最近は当たり前のように誰でも携帯電話を持つ時代になりました。通信網の拡大によってかなり圏外のエリアも減りました。 しかし山の中では今でも圏外のエリアは当たり前にあります。
そんな時に活躍するのがトランシーバーです。
私の行く山も基本的には圏外の為、2人など複数人で山に入る際はトランシーバーを携帯しています。
姿が見えない場所、声が届かないような場所で連絡を取りたい時は大変便利です。
毎年山菜採りシーズンなど山に入る機会が増える時期には何件もの事故が発生しています。
何かあった時相手に知らせる手段が有ることはとても重要です!
山などでは本格的な無線やデジタル簡易無線といった無線の方が通信距離が広範囲で安心できますが、2人で山など挟まず行動するのであれば、まず手軽に使用出来る特小トランシーバーから始めてみるのもイイと思います。
メリット
無線機より導入コストが低い
資格が要らない
携帯電話が圏外でも通信範囲内なら通信可能
電話と違い、【着信→電話に出る】といった操作なしで相手からの連絡を聞くことが可能。
自分からの連絡もPTTという横のボタンを押しながら話すだけ。
愛用特小トランシーバー STANDARD FTH-314 紹介
昔オモチャのトランシーバーで遊んだ事がある人も居るかもしれませんが、今回は高性能な特小トランシーバーを紹介します。
私が使用している特小トランシーバーは STANDARD FTH-314 になります。
特小トランシーバー購入時どれにするかかなり悩み色々な方の意見等を参考にしました。
FTH-314にはロングアンテナモデルの314Lも有ります。ロングアンテナの方が通信距離が延びるらしいですが、私の使用用途が山での山菜採り等がメインの為、コンパクトさを重視し標準仕様を使用しています。
このFTH-314にはVOX機能がありPTTボタンを押さなくても声を出すと自動で送信してくれる機能も付いていて斜面を登っている時など手を離せない時なども安全に通話可能で山菜採りの為に作られたのかと思うほど便利で安全に貢献します!
持ってみると本当にコンパクト! 重量も軽く、胸ポケットに入るサイズなので持ち運びにすごく便利です!! 通信距離は伸びますがロングアンテナだとサイズ的に胸ポケットからアンテナが飛び出ます、顔の近くに棒が飛び出ているのは鬱陶しいですし、安全の為にも標準で良かったと思っています。
STANDARD FTH-314 製品詳細
重量 314 83g 314L 85g (電池、ベルトクリップ除く)
寸法 47㎜×80㎜×22㎜ (幅×高×奥行 アンテナ、突起除く)
高さ(アンテナ込) 314 155.1㎜ 314L 225.7㎜
電源 単三電池 1本
運用時間 約30時間
作動温度 -10℃~+50℃
防水、防塵性 オーディオキャップ閉時IP67 それ以外IP65
山での送受信性能
実際山菜採りで使用した際の通信の状況
目視で確認出来る場合や遮るものがほぼない状況であれば300~400メートルは問題なし。
林の中等で多少の高低差で相手が確認出来なくても通信可能。
山沿いに歩き多少山を回り込んでも通信可能。
山を挟む様な形になるとかなり厳しい。
使用環境によってかなり違いは出ると思いますが、自分の山菜採り時の相手との距離感はだいたい200~300m、山沿いを多少回り込む程度は有りますが、十分使えます。
特小トランシーバーの注意点
・特定小電力トランシーバーはある程度近くに相手が居る環境で使用するものです。
・使用環境によりもう少し通信距離が欲しい場合はデジタル簡易無線を検討しましょう。デジ簡ってやつです。デジタル簡易無線に資格は要りませんが申請と登録申請費用が必要です。
・特小トランシーバーは事故などの際に第三者に救助要請などは出来ないです。(出来たら本当に奇跡です) 単独で山に入る場合、もしもの時の為ならしっかり資格を取ってアマチュア無線を持ち歩きましょう。
・ネットショップなどで高出力などを謳ってる安い商品は電波法違反の物がある為注意が必要です。しっかりと調べてから購入しましょう。
山での通信方法は様々ですが、特小トランシーバーでもこまめに居場所の確認、通信状況の確認を行う事で十分に役立つアイテムになります。
敷居の低い特小トランシーバーからまず使ってみるのもイイかもしれません。
トランシーバーや無線機を使用する場合は、資格の要らないものであっても最低限のルール、マナーを勉強してから運用しましょう。
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